店舗内デジタルサイネージ普及への課題と今後の展望

WRITER : 楠富 智太

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デジタルサイネージ003

引用:https://www.green-house.co.jp/signage/intro/about/

最近ではスーパーマーケットなどの店舗でも目にする機会が増えてきているデジタルサイネージ。

店舗内におけるデジタルサイネージもインストアメディアとして活用されており、今後成長が期待されている。しかしながら、将来性や可能性への期待は高いものの、国内・海外の事例を見ても必ずしも成功してい るとはいえず模索の時期が続いている。

今回は、そのインストアにおけるデジタルサイネージ普及への課題と今後の展望をまとめてみた。

そもそも「デジタルサイネージ」とは?市場の動向

デジタルサイネージ005

引用:http://news.mynavi.jp/news/2012/07/10/117/

デジタルサイネージとは、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムの定義によると、「屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ネットワークに接続したディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムの総称。」とされる。

そのデジタルサイネージ市場は世界的にも拡大傾向にあり、2010年に約6,834百万ドルだった市場は、2015年にはその2倍近くの約12,609百万ドルにまで伸びると推定されている。

日本においても2012年に822億円だった市場は、2020年には3.1倍の2520億円にまで拡大すると見込まれている。

インストアにおけるデジタルサイネージ普及への課題

拡大傾向にあり期待が高まるデジタルサイネージではあるが、それらの普及へはばかる課題を下記の2つの側面から考えてみる。

(1) 技術面における課題

デジタルサイネージ01

引用:http://digitalsignage.co.jp/blog/post/2554

技術面での課題のひとつとしては、売場との連動を簡易的にいかに高めるかという点にある。店舗側はデジタルサイネージにコンテンツの提供をリアルタイムに実施でき、購買者にダイレクトに働きかけるにはまだハードルがある。

また、デジタルサイネージの店舗と購買者の双方向コミュニケーションの向上も課題である。このようなインタラクティブ性が高まれば、購買者の要求に応じた情報提供や意思決定のサポートを行えるようになる。

さらに視覚・聴覚以外の活用もこれからである。嗅覚・味 覚・触覚等への訴えかけはまだできない。嗅覚に対しては、香りの自動的な提供方法の模索が 続けられている。

(2) ビジネスモデルにおける課題

デジタルサイネージ004

引用:http://streetmedia.co.jp/

ビジネスモデルとしての課題は、広告主と媒体の関係から、結果として店頭におけるデジタルサイネージが広告としてではなく、販促として位置づけられることである。

販促費と して認識されると、店頭におけるデジタルサイネージは、販促としての短期的な費用対「効果」が求められる。店頭での具体的なアクションであるため、POSデータによる効果の検証が比較的容易であることも「効果」を求める動きを加速している。 この際もいかいに顧客に広告コンテンツを届けるかが重要になってくる。

インストアデジタルサイネージの今後の展望

デジタルサイネージ002

引用:http://www.parco-city.co.jp/archives/topics/p-wall_131213/

近い将来、デジタルサイネージはECといったほかの様々な顧客コミュニケーションのプラットフォームとシームレスに統合され、顧客向けメッセージのパーソナライズ化に対応していく必要がある。

こうしたプラットフォームを超えたインストアでのメッセージの発信により一貫したブランドコミュニケーションを行うことで、店舗内での顧客体験を向上させ、ブランドロイヤリティや売上向上に繋げることが可能になる

上記のように株式会社パルコ・シティでは、インストアデジタルサイネージから個別のモバイル端末にセール情報やクーポンをダウンロードしたり、逆にモバイル端末からメッセージを投稿することも可能になってきている。

重要なのは、消費者の行動に影響を与える関連性の高いメッセージをいかにして届けるかということで、様々なテクノロジーをうまく統合することがポテンシャルを引き出す上で重要なカギとなる。

▼参照

http://www.retailers.jp/topics/4312.html

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