ウェアラブルデバイスの現状・課題と5つの未来予測

WRITER : Editorial department

  ウェアラブル

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引用:flickr

MMD研究所が、15歳以上の男女2,203人を対象にした「2015年ウェアラブル端末に関する調査」によると、ウェアラブルデバイスに関して、「名前は聞いたことはあるが意味は分からない」「知らない」を合わせると60.4%に上る。このように認知度が高くない一方で、英国のAnalisys Masonによると、2020年には世界市場規模は229億ドル(日本円で約2兆8千億円)になると言われており、将来的には我々の生活の一部となることが予想される。

今回は、そのウェアラブルデバイスの現状と、その未来予測について考察していく。

▼参照

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1403.html

 

ウェアラブルデバイスの種類はメガネ型から衣服型まで様々

 

まず、ウェアラブルデバイスの種類は以下のようなものがある

頭部

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フリー

頭部に装着するウェアラブルデバイスはおもに「ヘッドマウントディスプレイ型(メガネ型)」「カメラ型」「コンタクト型」が挙げられる。代表的なものには「メガネ型」のGoogle Glassや「カメラ型」のGoProがあり、「コンタクト型はGoogleや新興企業のInnovegaが開発中であり、注目の分野である。

腕部

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引用:getty images

腕部に装着するウェアラブルデバイスは主に、「リストバンド型」「ウォッチ型」「リング型」が挙げられる。代表例は、「リストバンド型」の米国のナイキ社のFuelband、「ウォッチ型」のApple Watch、「リング型」は指を空中で操作するだけでスマートフォンやスマート家電を操作できるLogbar社のRingがある。

胴部

胴に装着するものは、生体情報を取得できる機能を持つ「衣服型」や皮膚に直接設置する「電子皮膚型」などがある。

胴部装着型デバイスは、血圧や心拍数など取得できる生体情報の種類が多く、より医療に関連したサービス提供が可能となる。

脚部

脚に装着するものは、「靴下型」「アンクルバンド型」などがある。「靴下型」のOwletは、赤ちゃんの体調管理ができるとして話題になった。

以上のようにウェアラブルデバイスは、装着部位、機能に合わせて様々な種類がある。

▼参照

analysys mason

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ウェアラブルに対する消費者の不安意識と、普及への障壁

 

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フリー

上述のように、ウェアラブルデバイスは拡大しつつある分野にも関わらず、多くの人はGoogle Glassなどいくつかのデバイスを知っているのみで、ウェアラブルデバイス自体の認知度はまだまだ低い。

このように認知度が低いのは、ウェアラブルデバイスの普及が流行に敏感なアーリーアダプター層で止まっていて、マジョリティ層まで届いていないことが要因である。ウェアラブルデバイスがアーリーアダプター層に浸透しきっていないのは、大きく分けて、心理的な要因と環境・技術的な要因の2つが考えられる。

 

心理的な抵抗感

プライバシー保護の意識

Google Glass などは、装着者の視点を記録するために小型カメラを備えている。この類のウェアラブルデバイスを用いて、意識的・無意識の盗撮行為が発生することへの不安を持つ人がいる。

また、ヘルスケア用のウェアラブルデバイスでは、脳波などの個人の健康状態を計測することもできるため、生体情報が流出したときのリスクを考えると、このような個人情報を取得すること自体に抵抗がある層は一定数存在する。

身体にデバイスを装着することへの抵抗感

ウェアラブルデバイスは、未だにファッション性が低い。服やアクセサリーのように、誰もがカッコイイと思い、つけたくなるようなファッション性を重視したデザインが必要となる。

 

環境・技術的な障壁

ウェアラブルならではの用途開発が不十分

現在発売されているウェアラブルデバイスの中には、Apple Watchのようにスマートフォンの延長・補完にすぎないものもある。現実空間にホログラムを投影するHoloLensなどウェアラブルならではの機能を持つデバイスが多く発売されることが普及への必要条件だ。

バッテリー稼働時間やデバイスの重量に課題が残る

ウェアラブルデバイスが普及していくためには、使いたいときに常に使うことができ、使うことが負担にならない必要がある。このためには稼働時間を長くするためのバッテリーの高性能化やデバイスの省電力化、装着していることを意識させないパーツの小型化・軽量化が求められる。

▼参照

MMD研究所 調査データ

MM総研ニュースリリース

Microsoft Hololens

▼関連記事

ウェアラブルデバイスの普及のカギとなる5つの課題と解決策

 

ウェアラブルデバイスに関する5つの未来予測

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引用:BUSINESS NEWS DAILY

ウェアラブルデバイスの現状・問題点は上で述べたが、では将来的にはどのように用いられるのであろうか。

米国のWearable Worldが運営するReadWriteは、ウェアラブルに関して以下の5つの予測を行っている

データによる日常的な健康ケアが可能になる。

使用者に埋め込まれた生体認証のセンサーとソフトウェアが、使用者の健康状態と行動を継続的にチェック・送信し、状態を判断する。これにより、外科医、ケアチーム、指導医がどこからでも適切な治療を行うことができるようになる。

ウェアラブルデバイスが個人に合わせてカスタマイズされる。

3Dプリントの技術により、使用者それぞれに合わせてカスタマイズされた「オーダーメイド」のセンサーが備え付けられた衣服や医療機器が利用できるようになる。

様々な分野で個人の行動のコーチングが可能になる。

センサーが埋め込まれたハードウェアデバイスや衣服を使用することで、ウェアラブルデバイスが使用者の行動をモニタリングし、データを解析する。使用者はデバイスから、フィットネスや生体機能に関する様々なアドバイスを受けることができるようになり、使用者の身の回りの利便性が向上する。

ジェスチャーでデバイスを動かせるようになる。

ウェアラブルデバイスを用いることで、ユーザーはジェスチャーや日常の動きでデバイスを動かすことができるようになる。日常の動きやジェスチャーをコンピュータに取り込むことで、さらにユーザーの動きに対するデバイスの動き方が自然になるだろう。

人物認証が可能になる。

ウェアラブルデバイスにより、個人を認証できるようになる。これは心拍などの個人に固有の特徴を用いて、パスワードを入力するという行為に取って代わることを指している。

▼参照

5 Predictions For The Future Of Wearables

 

ウェアラブルデバイスが普及する未来は近い

 

前述のように、ウェアラブルデバイスはまだ課題が多く、特に位置情報や生体情報などの、個人情報に関するセキュリティを向上させる必要がある。

しかし、今後はウェアラブルならではの用途開発が進み、同時に装着性やデザイン性が向上することで、ウェアラブルデバイスが日常生活に溶け込み、私達の生活はより便利になる。テクノロジーと人間が一体となる新しい時代が今後どのように進展していくか、注目していく必要がある。

 

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